健康相談室
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高血圧で治療中ですが、自宅でも毎日血圧を測るようにと言われました。いつ測るのが一番よいのですか?
血圧は、運動、安静、入浴、排便、食事、睡眠、体調、精神緊張などの条件で著しく変わります。
ですから、できるだけ同じ腕、姿勢、時間で測るようにして下さい。
また、運動後、食後、入浴後、喫煙後などは避けて、時間をおいてから測定するようにして下さい。
一般的には下記の測定方法で行うのが理想的です。
- 血圧計の位置を心臓の高さに合わせる。(座って測る場合は手をテーブルの上にのせるなど)
- 毎日同じ時刻、朝夕1日2回の測定が理想です。
難しいようであれば、朝か夕、それぞれ少なくとも一回は測るとよいでしょう。(朝は朝食前、夕は就寝前で、いずれも排尿を済ませておく)
- 静かで自分が一番落ち着ける場所で測定する。
- 測定前に一呼吸してリラックスした状態で測定する。(トイレに立った後などでは、すぐ測らずに気持ちを落ち着かせる)
それから測定した値は必ず記録することを習慣としてください。
日々の健康のバロメーターとなります。
また、高血圧で通院中であれば受診日には必ず持参し、主治医にみせるようにしてください。

血圧の薬は一生のみ続けなければならないのでしょうか?
よく「血圧の薬は一生飲み続けなければならないからいやだ」と言われる方がいますが、大きな間違いです。
でも、そもそも高血圧はなぜ悪いのでしょうか?
高血圧であってもほとんどの場合、特別な自覚症状は現われません。
ところがそのまま放置しておくと、高い血圧のために全身の血管が障害を受けます。
脳血管に障害が起こると、運動麻痺や言語障害の原因となる脳卒中が引き起こされます。
心臓では心筋梗塞や心不全の、腎臓では腎不全などの原因となります。
また、これらの合併症にもよりますが、高血圧の人は正常血圧の人よりも寿命が短いことも知られています。
高血圧は静かに、そして少しずつ悪化して、ある日突然生命を脅かすような出来事が起こりうるのです(このため「サイレントキラー」と呼ばれることがあります)。
その高血圧の原因ですが、本態性高血圧といって、要するに原因がはっきりしないものが8割〜9割を占めています。
しかし、食事、運動、休息、喫煙、飲酒などの生活習慣が密接の関与していることが明らかにされており、まず治療には健康的な生活習慣を確立することが重要です。
したがって、生活習慣を改善することのみで血圧が正常にコントロールされるようになれば、くすりは不要であることは言うまでもありません。
目標値まで達しないのであれば、これに適切な降圧剤の追加が必要となります。
生活習慣を変える努力もしないで、血圧も高いにも関わらず自分勝手にくすりを止めてしまうというのは言語道断です。
さて、結論です。「血圧の薬は一生のみ続けなければならないのでしょうか?」
その答は、現在くすりを内服している9割以上の人には「イエス」となります。
理由は上に述べてきたことで理解していただけたものと思います。
しかし、きちんと治療を続けているうちにくすりの量を減らせる人もたくさんいます。
さらに、数は少ないものの本気で生活習慣を改善した結果、くすりを中止できた人もいます。
まずは生活習慣の改善、それと同時に必要があれば降圧剤の内服を始めてください。

コレステロールが高くくすりをのみ始めたのですが、現在は正常に戻っていると言われました。それでもくすりを続ける必要がありますか?
これもよく受ける質問の中のひとつです。
コレステロールが高いのでくすりをのみ始める。
1〜2ヶ月ほどしてコレステロールを測定してみると基準値内に戻っている。
そうすると、もう高コレステロール血症は治ったのだと勘違いされる人がけっこういます。
中には、自分勝手にくすりを中止してしまう人までいます。
そもそも高コレステロール血症は生活習慣病ですから、食生活を中心とした生活習慣を改善しても十分コレステロールが下がらずにくすりが開始になったはずです。
しかし、くすりでコレステロール値が下がったからといってもそれは一時的だけであり、くすりを中止するとまた値は上昇してきます。
しかも、コレステロールのくすりが効果を発揮し、血管の内壁に付着した油の塊が退縮してくるのには本当は何年もかかるのです。
ですから、途中でくすりを中断すると、その間に内服したくすり代はまったく無駄になってしまいます。
どうしても納得がいかない場合は1ヶ月ほどくすりを中止した後、血液検査をしてみるのもひとつの方法と思いますが、自分の勝手な判断でくすりを中止するのは止めてください。

高血圧、高脂血症、痛風などで内服治療中ですが、薬を飲んでいるので食生活などは特に気を付けなくても良いのでしょうか?
治療とは薬を内服するだけでなく、生活習慣を含めて改善をはかることです。
食事療法と運動療法によってコントロールのつかない場合に薬による治療を行ないます。
しかし、薬を飲んでいるからといって生活習慣を元に戻してしまうと病状が進行し、さらに薬を増やさなければならないこともあります。
副作用のない薬はありません。
薬の使用は少しでも少ないほうがいいのです。
また、生活習慣の改善は、1つの疾患の治療となるだけでなく、その他様々な生活習慣病の予防に密接に関連しています。
よって、高指血症の薬を飲んでいるからといって高カロリー、高脂肪の食事をとり続けていると痛風や糖尿病など様々な病気を引き起こします。
生活習慣の改善は同時に合併症やその他生活習慣病の治療にもつながるので、ぜひ気を付けましょう。

睡眠薬をのみ続けるとボケるって聞いたんですが本当でしょうか?
決められた量をきちんと内服していただければボケることはありません。
ご安心ください。
なぜこのような誤解が生じたかというと、ひとつには前向性健忘の問題があると思います。
前向性健忘とは、薬剤服薬後眠るまでの間や途中起きたときの出来事を記憶していないという副作用です。
ベンゾジアゼピン系という非常に効果の高い薬があるのですが、この系統の薬では多少の強弱の差はあれ、若干頻度が高いとされています。
ですから、睡眠薬をのんだらすぐに床に入る、アルコールとは一緒にのまないなどの点を守ってください。
それでも不安であるなら、このような副作用が非常に少ない薬もありますので是非ご相談ください。
また、睡眠薬の筋弛緩作用によるふらつきの副作用もボケの症状として誤解されることがあります。
高齢者では転倒や骨折につながる可能性がありますので、筋弛緩作用の少ない睡眠薬の選択をお勧めします。
睡眠薬とボケとは以上のように無関係ですが、眠れないからといってむやみに量だけ増やしていくことは問題です。
睡眠障害パターンによって使用する薬も異なります。
是非、医師にご相談ください。

肥満である事を気にはしているのですが、検診で血液検査をしてもいつも異常は認められません。それでも減量は必要でしょうか?
肥満とは「脂肪組織の過剰な蓄積である」と定義されています。
そしてそれとは区別して、医学的にみて減量治療の必要な肥満を「肥満症」と診断します。
よって、医学的に見ると、検査によって異常所見がみられなければ減量の必要性はないということになります。
しかし…
- 人間の体は太ると太った分だけ毛細血管が伸びていきます。
すると心臓は遠くまで血液を送り出すために圧力を上げていきます。
こうして高血圧の原因となっていきます。
- 肝臓の中の脂肪は一定に保たれています。
しかし、栄養のとりすぎによってどんどん脂肪が増えてしまい脂肪肝になる可能性が高いのです。
肥満の方は正常体重者に比べて、約5倍の高率で糖尿病を合併し、高血圧症では約3.5倍、痛風は約2.5倍、心臓血管障害は約2倍になります。
肥満が病気を引き起こし「肥満症」になる日はそう遠くはないといえるでしょう。
肥満はなるべく早いうちに解消しましょう。

食べないようにしているのですが、なかなか体重が落ちません。どうしてでしょうか?
食べないようにしているというのは、あくまでも本人の感覚であり、ともすれば「時には食べ過ぎていることもある」ということですね。
また、量としては多くなくとも偏った内容によりカロリーオーバーしている場合もあります。
まず食事日記をつけることをおすすめします。
自分の食生活を振り返り、具体的に何kcalの食事をしているのか、バランスはとれているか把握しましょう。
その上で、カロリー計算したり、もっと簡単にという方は「夜は油を使わない」などポイントを絞って摂取カロリーを抑える方法を決めるとよいでしょう。
具体的な減量の方法についてはぜひご相談ください。

いろいろなダイエットを試しましたが、どれも失敗に終わりました。やせるためにはどうしたらよいのでしょうか?
現代は、テレビや雑誌、何をみてもダイエットに関する情報があふれています。
リンゴダイエットやプチ断食、サプリメントの摂取など様々です。
しかし、1つの食べ物に限定することで栄養バランスを崩したり、断食でストレスがたまって過食症・拒食症なったり、またダイエットサプリメントをのんでいるからと食べ過ぎてしまったり…逆効果になりがちです。
ちょっと運動して食事を制限したくらいでは残念ながら頑固な脂肪はびくともしません。
3ヶ月〜6ヶ月〜1年くらいの長期戦で取り組むことが成功の鍵です。
様々なダイエットを行い、失敗を繰り返すたびに、栄養不足で筋肉が落ち、リバウンドでは脂肪が増える、そしてさらにエネルギーの燃焼しづらい体になるという悪循環に陥ってしまうのです。
まず、
- 職業や年齢から、1日の消費エネルギーと必要摂取エネルギーを算出する。
- その必要摂取エネルギーをもとに食事日記をつけてきちんと食事の管理をする。
摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスを保つことで、計画的に、少しづつ減量していきます。
(カロリー計算が苦手な方は、「夜は揚げ物をたべない」などポイントを絞るという方法があります。
ポイントは個別に違いますので、まず食事日記をつけて現状を把握することが必要です。)
また、健康的な食事や旬の素材を使った料理を味わったり、グラフで体重が減るのを喜んだりと、前向きに楽しみながら取り組んでいきましょう。
早食いや朝食抜きなどの習慣化した食行動が肥満の誘因となっている事も多いです。
それらは食生活チェック表の活用や保健指導で改善することが可能です。
ぜひご相談ください。

タバコの吸う本数を減らしたり、ニコチン・タールの少ないものに変えれば、引き続き吸いつづけても大丈夫でしょうか?
タバコを1本吸うと16分寿命が短くなるといわれています。(統計学的に)
日本のたばこには「あなたの健康を損なう恐れがありますので、吸いすぎには注意しましょう」と書いてありますが、たばこの害があるかないかの境目は1本吸うか吸わないかであり、「吸いすぎなければ大丈夫」という事ではありません。
毎日何本くらい、何年吸っているかが問題なのではなく、1本でも吸うということが問題です。
本数を減らしたり、軽いタバコにする事で、無意識のうちに深く吸い込んでしまうことが多く、肺の奥深くまで有害な煙が行き渡るのでよけいに悪いとも言われています。
また、ニコチン・タールの少ないタバコには、味付けのため体に有害な物質を加えていることが多く、分量の違いはあるにせよ有害な事に変わりありません。

タバコをやめたらどのくらいで元のようなきれいな肺に戻りますか?
禁煙したその日から、タバコによる肺ガンのリスクは凍結されます。
1日20本未満の喫煙者が禁煙すると、約13年後には非喫煙者の肺と同じくらいきれいになるといわれています。
(禁煙は出来るだけ早く実行する事をおすすめします)

禁煙に挑戦したいのですが、ニコチンパッチ、ニコチンガムはどこで買えるでしょうか?
ニコチンガムは市販されていますので、薬局や薬店で買うことが出来ます。
ニコチンパッチは医師の処方箋が必要ですので、医療機関を受診してください。
※タバコを吸ったときと比べ、ガムやパッチで入るニコチンの方がずっと少ないのでほとんどの人が安全に使うことが出来ます。
あくまで禁煙をはじめてから、必要なときだけに使うものですから、タバコを吸っている間は使用しないで下さい。
心臓病や不整脈、高血圧、胃十二指腸潰瘍、糖尿病などの疾患をお持ちの方は、安全の為、かかりつけの医師に相談する事をお勧めします。
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